歯科コラム

インビザラインの治療方法が知名度を得てきたことと共に、「インビザラインは後戻りする！」という不安について、ネット上で検索される方が多いようです。本当にインビザラインは後戻りするのでしょうか？そもそも、せっかく時間とお金を費やした歯科矯正治療の後戻りとは、なぜ起こるのでしょうか？

歯科矯正治療が一通り完了し、きれいな歯並びになったとします。しかし、歯は矯正装置を外すと、元の位置に戻ろうと動くことがあります。これは、患者様もともとの舌の動かし方や、噛み方、唇を噛むといった癖によるものです。

また、加齢による変化や、歯周病の悪化などでも、歯の位置は変わってきます。

インビザラインによるマウスピース矯正であっても、ワイヤーによる従来型の歯科矯正治療によっても、装置を外すと様々な要因で、歯の位置が変わってくることがあることは、お伝えしました。そこで、大切なのが保定（ほてい）という作業です。

矯正治療が終了した後に、保定というきれいな歯並びを維持するために、取り外し型の装置を付ける期間があります。また装置！？と驚かれるかもしれませんが、歯並びの維持には、歯科矯正にかかった期間と同じくらいの期間、保定装置を装着するとお考えください。もちろん、インビザラインのマウスピース矯正による治療の場合、保定装置もご自身で取り外しのできる装置です。在宅の時間帯や、就寝時に装着することで、きれいな歯並びを維持します。