歯科コラム

大人になってからでも、歯並びを治すことでのメリットは様々あります。

見た目の改善の他に、お口の健康状態の向上に有効です。

年齢が上がるにつれて、歯周病のリスクがありますが、歯並びが悪いことにより、毎日一生懸命に歯磨きをしていても、磨き残しがあり、歯周病になってしまうことや、歯周病の状態が悪化することがあります。歯並びの影響で磨き残しがあることは、口臭の原因や虫歯のリスクにもなるため、歯並びを治すことは健康的に歳を重ねていくためにも大切なことと言えます。

もちろん、歯列矯正はメリットばかりではありません。

お仕事や家事、育児の中、歯列矯正に通うためには定期的に通院をしなくてはなりません。特に、初めの頃は1か月に1度や、ワイヤーによる歯科矯正装置であればワイヤーに不具合があり、痛みが強い場合には急患として来院する必要もあります。

また、成長がすでに止まっているので、歯の移動が成長途中の子供に比べてスムーズに進まないということもあります。反対に、将来、歯周病などが悪化すると、せっかくきれいに並べた歯の位置が後戻りするというリスクもあります。

マウスピース矯正で有名な「インビザライン」の治療方法では、ワイヤーの歯科矯正治療に比べると、患者様ご自身でアライナーの付け替えを行っていただくため、通院回数が少なくて済むという特徴があります。もちろん、すべての人に、マウスピース矯正が可能ではないため、まずは、マウスピース矯正が適応かの診断が必要です。