2016年に厚生労働省によって行われた歯科疾患実態調査によると、65歳未満の約15%前、65歳以上では約10%が歯肉に自覚症状があると回答しています。この数値を見ると、“あれ?歯周病にかかっている人って少ないの?”とお考えになるかもしれません。
残念ながら、無自覚な歯周病にかかっている人は多くいらっしゃいます。
今回は、歯周病を放置した場合のリスクについて簡単にご説明いたします。
歯周病と言えば、歯がグラグラする、抜けてしまうといったコマーシャルを想像する方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、これは【重度】の進行した歯周病の状態です。
歯周病の自覚症状には下記のようなものがあります。
・歯磨き時の出血
・口臭
・歯肉の腫れ
・歯肉の発赤(赤味)
・歯が揺れる
・歯と歯の間が離れてくる
・咬むと痛い
・歯肉が下がった
・寝起きの粘つき
・歯肉のかゆみ ・・・・・・・・・・・etc.
歯肉の発赤などは、じっくりとご自身でお口の状態を確認しないと見落としがちです。
実は、無自覚な歯周病を放置していると、様々なリスクがあります。
残念ながら、歯周病は放置していても治りません。
歯周病の進行により、歯を支えている歯肉の下の歯槽骨という骨が溶けていきます。
結果として、歯がグラグラと揺れてしまい、咬みにくい、咬むと痛いといった症状が現れます。
最悪の場合、自然脱落といって歯が抜けてしまうことがあります。
歯が抜けると、隣り合う歯の傾斜や、歯1本あたりの咬合力の負担増など、咬み合わせに悪影響がおこります。歯周病は、歯1本の喪失だけでなく、お口全体の環境を悪化させる要因となるのです。
糖尿病は、お口の問題だけではありません。
心疾患や、誤嚥性肺炎、早産・低体重児出産、糖尿病などの全身疾患との関連が報告されています。
歯周病はお口やお体全身に悪影響を及ぼす危険があります。そのままにしていても、自然に治ることはありません。また、歯周病は1度の治療で完了するものではなく、定期的に通院していただき、歯肉の状態や、衛生状態を確認することが大切です。
当院は、足立区の北綾瀬にある歯医者です。足立区内に限らず、ご通勤、ご通学途中など、様々な年代の患者様が歯周病に通院されています。歯周病治療は、継続が大切です。患者様のお口の健康維持のためにも、歯周病について知りたいことがありましたらお気軽に当院までご来院ください。患者様にとって、相談しやすい歯医者さんを目指しています。
医療法人社団デンタルケアコミュニティ
あやせ院院長
齋藤 栄崇歯科医師
【経歴】
2006年 日本歯科大学 新潟歯学部卒 大学病院で一般歯科、口腔外科を中心に治療経験を積む
2007年より 一般の歯科医院にて、一般歯科、小児歯科、口腔外科のほか、訪問歯科を多数経験
2011年 あやせ院の院長に就任
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午前 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
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午後:14:00~18:30
休診日:木曜日・日曜日
※祝日でも休診になる場合がございます。直接お電話にてご確認ください。